春の金沢★トラベルガイド《3〜5月編》旅の準備はここから!

旅の計画は、その土地のことを知ることから。

季節に応じた服装や持ち物、その時期にしか楽しめないイベントや体験、

みどころスポットの情報を集めて、とっておきの旅プランを練りましょう。


春はまちあるきが楽しい季節。

一年でも最も華やぐ、春の季節にあった服装や持ち物、見逃したくないイベントや風景、今が旬の味覚など、

知っているとさらに春の金沢を楽しめる、そんな情報をご紹介します。


他の季節のトラベルガイドはこちら

夏の金沢★トラベルガイド

秋の金沢★トラベルガイド

冬の金沢★トラベルガイド

気候と服装

  • 新緑に包まれた兼六園・内橋亭

  • 金沢・東京・大阪 3〜5月の気温比較

  • 桜咲く兼六園

  • 桜と金沢城石垣

  • 彦三緑地

  • ドウダンツツジが咲く寺島蔵人邸

  • ツツジが咲く大乗寺丘陵公園

3月になると、「雪はいつ頃まで降りますか?」というご質問が増えます。例年ですと、降ってもごくわずか、ですぐに溶けます。春の淡雪ですので特に雪に対する準備は必要ないでしょう。

ただし、車でお越しになる場合、周囲の山々はまだ雪への備えが必要。NEXCOなど高速道路情報を必ずチェックしてください。

3〜5月は陽気もよく、旅行のベストシーズン。でも、北陸では春に「フェーン現象」が発生しやすく、夏日になる日もしばしば。かと思えば「寒の戻り」で気温が下がる日もあって、服装選びはちょっと悩ましい季節。暑くなっても寒くなっても対応できるように準備することをおすすめします。

また夜桜見物やライトアップ観光などを予定している場合、夜はまだ冷えるので、羽織るものを忘れずに。

年間降水日日数が全国トップクラスで、「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほどの金沢ですが、降水日が多いのは冬で、春から秋にかけては、特に雨の日が多いというわけではありません。それでももちろん、折り畳み式などの傘は必携。日差しも強くなりますので、晴雨兼用の傘がベストです。


<服装>

3月:朝晩は5度以下に冷え込む日もあります。コートやジャケット、セーターなど。

4月:朝晩は気温が一桁の日もあります。ジャケット+長袖シャツ。寒い時用にカーディガンやセーターなども。

5月:薄手のジャケット+長袖シャツ。夜の外出用に羽織るものや暑い日用の半袖シャツなども。

Column

気象庁のさくら開花日(2011-2022年)を見ると、金沢の開花日は早い年(2021)で323日、遅い年で410日(2012)と結構幅がありますが、だいたい3月下旬~4月上旬に開花して、約1週間後に見ごろを迎えます。北陸は標高差が大きいため、金沢で桜が終わっても、白山麓や五箇山、福井県奥越地方に行けば、開花は1〜2週間遅く、福井県の九頭竜湖では例年GWの連休中に満開のソメイヨシノを見ることができます。

※金沢地方気象台の標本木の桜(ソメイヨシノ)の近年の開花・満開状況

 2023年3月23日開花・

 2022年3月30日開花・4月5日満開

 2021年3月23日開花・3月29日満開

 2020年3月26日開花・4月1日満開

春のイベント

  • ライトアップされた兼六園の桜

  • 浅野川鯉流し

  • いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭

  • 百万石まつり(百万石行列出発式の様子)

  • 「兼六園周辺文化の森」の施設のひとつ中村記念美術館

  • 「兼六園周辺文化の森」の施設のひとつ石川県立歴史博物館

  • 満開の様子(兼六園)

  • 近江町市場春まつりの様子

春は人気のイベントが目白押し! 金沢にお出かけの際は、要チェックです!


金沢城・兼六園四季物語(観桜期)※桜の開花時期により変動/2024年4月上旬  

約40種類、400本を超える桜がある兼六園では、桜の開花に合わせて無料開放と兼六園・金沢城公園・玉泉院丸庭園での期間限定ライトアップを実施。


◎近江町市場春まつり/2024年4月11日(木)~16日(火) 

近江町市場春の恒例イベント。マグロ解体、たけのこ特売やおたのしみ抽選会など。


浅野川鯉流し/2024年5月4日(※予定)

梅ノ橋から浅野川大橋までの浅野川の中に、たくさんのこいのぼりを川の中にを流す、全国的にも珍しいイベント。かつて浅野川でよく見られた友禅流しのように見えます。


ガルガンチュア音楽祭/2024年4月28日〜5月5日

GWの金沢が、クラシックをはじめ、世界の音楽であふれる恒例のイベント。世界のアーティストが金沢に集結。


◎兼六園開園記念日/2024年5月7日

兼六園が明治7年(1874年)5月7日に一般開放されたことを記念して、毎年この日だけ特別開放される内橋亭での記念茶会や、兼六園のもみじの苗の無料配布などを行う。


百万石まつり(有料観覧席案内)/2024年5月31日(金)〜6月2日(日)

前田利家の偉業をしのび、金沢城入城を再現する金沢市最大のまつり。土曜午後の百万石行列がメインイベント。今年は前田利家を歌舞伎俳優の市川右團次さんが、お松の方を女優の紺野まひるさんが演じます。沿道からも見ることはできますが、ゆったりと行列のパフォーマンスを鑑賞できる有料観覧席がおすすめです。


※開催日は予定です。開催中止や延期の場合もありますので、お出かけの際には最新情報をお確かめください。

Column

GWの金沢って混むの?

ひがし茶屋街や兼六園、金沢21世紀美術館、近江町市場などの人気スポットは大変混みあいます。道路も渋滞するので、時間に余裕を持ってお出かけください。また駐車場はどこも満車になることが多く、この期間は車で中心部に乗り入れるのは避けたほうが良いです。

なお、石川県・金沢市ではGWなどの混雑が予想される期間にパーク・アンド・ライド駐車場を設置しています。P&Rと公共交通を活用してスムーズなお出かけをお楽しみください。


春の金沢グルメ

  • 金沢の台所・近江町市場

  • 春は山菜の季節

  • 筍ごはん

  • 加賀野菜の一つ・筍

  • 金沢の上生菓子

  • 金沢の上生菓子

  • 百万石まつりに合わせて作られる珠姫てまり

春には春の、旬のおいしい食材に出合えるのが「食のまち」金沢の魅力です。

春といえば海の幸なら、「花見魚」とも呼ばれるサヨリ。刺身や寿司で食べるのがおすすめ。春告げ魚のひとつ、メバル(石川県ではハチメと呼ぶ)や、この時期が一番獲れる種類が増えるカレイなど、冬のブリやカニのような派手さはありませんが、実においしい市民に愛され続ける味覚をお楽しみください。

そして忘れてはいけないのが山の幸。珍しい山菜や採れたてでえぐみのない筍(加賀野菜の一つ)など、春限定のおいしいものがいっぱい。搾りたて新酒も出揃います。

金沢といえば和菓子どころとしてもよく知られています。春はさくらやももをはじめ、色とりどりの花をかたどった上生菓子が和菓子店の店頭を彩ります。和カフェなど食べられるところもあり、目と舌で春を感じてみてはいかが?

春の花めぐり

  • 約13000株のツツジが咲く大乗寺丘陵公園

  • 東原町のミズバショウ自生地

  • カタクリの花とギフチョウ(平栗)

  • ツツジ とボタンの名所・彦三緑地

  • 寺島蔵人邸のドウダンツツジ

  • 兼六園のカキツバタ

  • 金沢南総合運動公園バラ園

  • 卯辰山公園・アジサイ

  • 卯辰山公園・ハナショウブ

  • 兼六園梅林

春から夏にかけて、金沢旅行でのおすすめは、ズバリ花めぐり! いつ来ても、季節の花に出合えます。


 ・3月上〜下旬/ウメ(兼六園)

 ・4月上〜中旬/ミズバショウ(東原町)

 ・4月上〜中旬/カタクリ(平栗いこいの森)

 ・4月中旬〜5月上旬/ドウダンツツジ(寺島蔵人邸・兼六園)

 ・4月下旬〜5月中旬/ツツジ(大乗寺丘陵公園・兼六園・彦三緑地)

 ・5月上旬/ボタン(彦三緑地)

 ・5月中〜下旬/カキツバタ(兼六園・奥卯辰山健民公園)

 ・5月中旬〜6月上旬/バラ(金沢南総合運動公園バラ園)

 ・6月中旬〜7月中旬/アジサイ(卯辰山公園・本興寺)

 ・6月中旬〜7月中旬/ハナショウブ(卯辰山公園)

 ・7月下旬〜8月上旬/ハス(持明院・こなん水辺公園)


※見頃時期は例年のものです。年によって大きく変わりますので、最新情報をご確認の上、お出かけください。

Column

金沢でホタル観賞

水のきれいな用水や川がまちなかを流れる金沢市では、ゲンジボタル(6月上〜下旬)とヘイケボタル(6月中旬〜7月下旬)の2種類のホタルを観ることができ、金沢市では毎年「金沢ホタルマップ」を作成しています。金沢城公園の白鳥路や長町武家屋敷跡界隈、兼六園でも観ることができ、白鳥路や兼六園では観賞会も開催されます。

金沢から日帰りで楽しめる春旅(近郊ツアー)

  • 金石・大野

  • 大野の醤油蔵

  • 白山比咩神社(写真提供:白山市観光連盟)

  • 白峰温泉総湯・露天風呂(写真提供:白山市観光連盟)

  • ジンベイザメ館(写真提供:のとじま水族館)

  • のと海遊回廊(写真提供:のとじま水族館)

  • 桜咲く白川郷

  • 春の五箇山・相倉合掌造り集落

  • 立山黒部アルペンルート・雪の大谷

  • 立山黒部アルペンルート・初夏のミクリガ池

自然豊かな北陸の春は、あちこちでさまざまな花が見頃を迎え、新緑もまぶしく輝き、金沢から少し遠出するのも楽しい季節です。

ここではちょっと欲張りに、金沢から日帰りでも観光できるおすすめエリアを紹介しましょう。


◎金沢の港町 金石(かないわ) 大野(おおの) 【レンタサイクル4時間コース】

金沢の海の玄関口で、江戸時代から北前船の寄港地として栄えたこのエリア。銭屋五兵衛(ぜにやごへえ)をはじめ、北前船で財をなした豪商たちの拠点・金石。そして、国内屈指の醤油産地のひとつで、古い醤油蔵が立ち並ぶ大野。金沢駅からわずか7kmほどしか離れていませんが、汐の香り漂う港は、天気が良ければ白山の山々も望めますし、世界中から寄港する大型クルーズ船が停泊していることも。レンタサイクルで「犀川サイクリングロード」を走って訪れるのもおすすめ。


◎白山周遊ドライブ 【レンタカー6時間コース】

全国に3000社余りある白山神社の総本宮の白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)にお参りしたら、白山登山の玄関口として栄え、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された白峰(しらみね)の集落を散策。山のおいしい空気をいっぱい吸った後は、山の幸に舌鼓を打ち、絹肌の湯と呼ばれる白峰温泉にも浸かって、金沢に戻ります。

※白山夏山開きは毎年7月1日。白峰からさらに奥に入った別当出合からの登山となります(上り約5時間)


◎能登島 【鉄道&バス10時間コース】

金沢駅からJR七尾線とバスを乗り継いで向かうは、能登半島のちょうど真ん中、七尾湾に浮かぶ能登島。ジンベイザメを眺め、イルカと触れあえるのとじま水族館や、隣接する海づりセンターで海釣り体験など、ビーチリゾート気分を味わい、和倉温泉にも立ち寄ります。


◎世界遺産の五箇山・白川郷 【バス5時間コース】

世界遺産の白川郷・五箇山へは、金沢駅から直通の高速バスがあり、五箇山までは1時間、白川郷までは1時間25分とすぐです。合掌造りの古い町並みをゆっくりと散策し、「朴葉味噌」などこの地方独特の食文化も味わいます。金沢と一緒にぜひ訪ねていただきたいエリアです。


◎立山黒部アルペンルート 【鉄道&ケーブルカー・バス10時間コース】

春、20メートルほどの雪の壁の中をバスが進む「雪の大谷」が人気の立山黒部アルペンルートは、4月15日に全線開通予定。雪の大谷を散策したり、日本最高所にある温泉「みくりが池温泉」で温泉に浸かったりして、雲上の別世界を楽しんでみてはいかが。混雑時は乗車券の購入や乗車で長時間待つことも多いため、乗車時間指定で乗車を確約の「予約WEBきっぷ」がおすすめです。


(文/若井憲○北陸ライター)

Column

シェアサイクルですいすい観光

金沢市公共シェアサイクル「まちのり」は、2020年3月にリニューアルされ、全て電動アシスト自転車となりました。1回会員30分以内165円(以降30分ごとに110円)や1日パス(コンビニで購入した場合1430円)など、使うシーンによって選ぶことができます(料金はいずれも税別)。市内に設置された約70のサイクルポートであればどこで借りても、どこに返してもOK! 観光の足としてお使いください。

紹介したスポットをマップで見る

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  • 兼六園
  • 寺島蔵人邸
  • 大乗寺丘陵公園
  • 彦三緑地
  • 卯辰山公園

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