- ※金沢市外エリアも含むコースです
金沢発・日帰り白山麓ドライブ ~白山比咩神社・白峰の町並み・手取峡谷と温泉~
- 所要時間:
- 約8時間
金沢駅から車で約45分。霊峰・白山の麓には、金沢の城下町とはまったく違う山里の風景が広がっています。
白山信仰の中心「白山比咩神社」で旅の安全を願ったら、日本有数の豪雪地帯にある白峰へ。雪に備えた重厚な家々が並ぶ町並みを歩き、堅豆腐などの郷土料理と「絹肌の湯」で一息つきます。帰り道は、手取川が削り出した手取峡谷や綿ヶ滝、作家たちが活動する吉野工芸の里、樹齢約1,200年の大スギをめぐります。
この一帯は、ユネスコ世界ジオパーク「白山手取川ジオパーク」に認定されています。山と雪と川がつくった地形と、そこに根づいた人々の暮らしを、ドライブしながら味わってみませんか。
冬季のドライブについて
冬季は積雪や路面凍結が予想されるため、スタッドレスタイヤの装着が必要です。出発前に道路状況や通行規制、天候を確認し、安全に配慮してお出かけください。
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白山本宮・加賀一ノ宮 白山比咩神社
白山信仰の総本宮で、旅の安全を願う

霊峰白山をご神体とする白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、全国に約3,000社ある白山神社の総本宮です。加賀国一之宮として古くから信仰を集め、地元では「しらやまさん」と呼ばれ親しまれています。
御祭神の白山比咩大神は、菊理媛神(くくりひめのかみ)とも呼ばれる女神です。『日本書紀』では、争う伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の間を取り持ったとされ、「くくり(括る)」の名から縁結びの神としても信仰されています。
樹齢を重ねた杉並木の表参道を歩いて拝殿へ。北参道では白山の清らかな水「白山霊水」を汲むこともできます。宝物館では、重要文化財を含む貴重な文化財を見学できます。毎月1日の「お朔日参り(おついたちまいり)」には、多くの参拝者が訪れます。
ジオの視点 神社が建つ鶴来は、手取川が山あいを抜けて平野へ流れ出る場所です。ここを起点に扇のように広がる「手取川扇状地」の、ちょうど要(かなめ)の位置にあたります。
- 住所
- 石川県白山市三宮町ニ105-1
- 電話番号
- 076-272-0680
- 営業時間
- 終日開放(社務所受付9:00〜16:00)
宝物館9:00〜16:00(4月〜10月)、
9:30〜15:30(11月) - 定休日
- 無休 ※宝物館は12月〜3月冬期休館、そのほか祭典の都合により臨時休館の場合があります
手取川ダム
「石川県の水がめ」を支える、日本有数のロックフィルダム

1980年に完成した、岩や土砂を積み上げて築いた「ロックフィルダム」です。堤の高さは153m、長さは420mにおよび、日本最大級の規模を誇ります。
洪水を防ぎ、電気をつくるだけでなく、金沢市をはじめ県内9市4町に水道水を送っています。その量は県内の給水人口の7割以上。私たちの暮らしを支える、まさに「石川県の水がめ」です。
白山の山々を湖面に映す雄大な景観とともに、自然の恵みを暮らしに活かす大規模な土木技術にも注目してみてください。
桑島化石壁
恐竜時代の地層がのぞく、「日本の地質学発祥の地」

手取川沿いに切り立つ崖で、約1億3,000万年前(白亜紀前期)に川やその周りの低地に積もった泥や砂の地層が現れています。一見するとただの崖ですが、恐竜をはじめ、植物や昆虫、カメなど多様な化石が見つかっている、世界的にも重要な化石の産地です。
1874年(明治7年)、白山を調査したドイツの地理学者ライン博士が、帰り道にこの崖で植物化石を採取しました。これを研究した論文で、日本の化石が初めて海外に紹介されたことから、「日本の地質学発祥の地」とも呼ばれています。1986年には恐竜の歯の化石が見つかり、大きな話題となりました。
崖は国の天然記念物「手取川流域の珪化木産地」に、ここから出た化石は県の天然記念物「桑島化石壁産出化石」に指定されています。
ジオの視点 ライン博士が化石を採った元の崖は、手取川ダムの建設で湖の底に沈みました。いま見られるのは、その約40m上に続く同じ地層です。
近くの「白山恐竜パーク白峰」では、桑島化石壁で見つかった化石の展示や化石発掘体験が楽しめます(月曜休館、11月下旬〜4月下旬は冬期休館)。
白峰重要伝統的建造物群保存地区
豪雪と養蚕が育んだ、雪国の町並みを歩く

白峰は、冬には積雪が4m前後に達することもある日本有数の豪雪地帯です。2012年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、2階建て・3階建ての大きな家が通りに沿って建ち並んでいます。
両側に山が迫り、平地が限られるため、家々は横ではなく上へと大きくなりました。雪の重みに耐えるよう軒の張り出しは短く、柱まで壁で塗り込めた土蔵のような外観です。黄土色の壁と縦長の窓が続く景色に、雪国の知恵が表れています。
では、耕地の少ない山奥に、なぜこれほど大きな集落ができたのでしょうか。答えは「出作り」と「養蚕」です。夏は家族で山の畑の近くに移り住んで焼畑などを営み、冬は集落に戻って家の上階で蚕を育てました。この繭から生まれたのが、白峰を代表する絹織物「牛首紬(うしくびつむぎ)」です。
真宗大谷派 林西寺
白山の山頂から下ろされた仏さま「白山下山仏」

奈良時代に白山を開いた僧・泰澄大師が開いたと伝わる、地域で古くから信仰を集めてきた寺院です。
かつて白山の山頂一帯には、多くの仏像が安置されていました。明治時代の神仏分離で、仏像は打ち捨てられる危機に。当時の住職・可性法師と麓の人々が仏像を山から運び下ろし、守り抜きました。これが「白山下山仏(はくさんげざんぶつ)」です。
下山仏堂には、国指定重要文化財の銅造十一面観音立像をはじめ、泰澄大師坐像を含む、白山信仰の歴史を伝える下山仏8体が安置されています。
白山を神と仏の両面から敬ってきた信仰の姿を知ることができる、白山麓ならではの文化スポットです。
- 住所
- 石川県白山市白峰イ68
- 電話番号
- 076-259-2041
- 営業時間
- 4~12月 8:30~16:00/1~3月 10:00~15:00
- 定休日
- 火曜
白山特産品販売施設 菜さい
堅豆腐や栃もち、白峰の郷土の味を楽しむ

「白峰温泉 総湯のすぐそばにある、特産品の売店と食事処です。急な斜面が多く米づくりが難しい白峰では、人々は畑や森の恵みを工夫して暮らしてきました。ぎゅっと固く仕上げた「堅豆腐」や、栃の実を使った「栃もち」には、そんな山里の知恵が詰まっています。
店頭には、白峰名物の堅豆腐や栃もち、手づくりの民芸品など、地域の暮らしに根ざした品々が並びます。郷土料理の「かっちり」は、小さなジャガイモを皮付きのまま醤油や砂糖で煮詰めた、素朴で味わい深い一品です。
食事処では、「堅豆腐カツ定食」や、バターと出汁で香ばしく焼いた「堅豆腐ステーキ定食」、くずし豆腐をのせた「じげラーメン」(「じげ」は地元を意味する言葉【要確認】)などが味わえます。郷土料理の「かっちり」は、小粒のじゃがいもを皮ごと醤油と砂糖で煮詰めた、素朴な一品です。
- 住所
- 石川県白山市白峰ロ64-3
- 電話番号
- 076-259-2588
- 営業時間
- 特産品販売 11:00~16:00/飲食 11:00~16:00(ラストオーダー15:30)
- 定休日
- 火曜・金曜(祝日の場合は翌日)
白峰温泉 総湯
湯上がりの肌がすべすべになる「絹肌の湯」

白峰の中心にある、地元の木材を生かした日帰り温泉です。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。湯上がりの肌がなめらかになることから、「美人を生む絹肌の湯」と呼ばれています。
神経痛、筋肉痛などにもよいとされ、登山やスキー、キャンプや散策で疲れた身体を癒すにももってこいです。
岩露天風呂と檜露天風呂があり、男女は週替わりで入れ替わります。畳敷きの休憩スペースもあるので、散策の後にゆっくり体を休めるのにぴったりです。
- 住所
- 石川県白山市白峰ロ9
- 電話番号
- 076-259-2839
- 営業時間
- 平日 12:00~21:00(最終受付20:30)/土日祝 10:00~21:00(最終受付20:30)
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は翌日)、
年末年始(12月31日〜1月1日)
道の駅 瀬女(せな)
白山麓のおみやげと焼きたてパンでひと休み

国道157号と360号が合流する、白山麓の交通の要所にある道の駅です。ここから道は、白山白川郷ホワイトロードを経て岐阜方面へ、また福井方面へと分かれていきます。周りを1,000m級の山々に囲まれ、新緑や紅葉、雪景色など四季折々の眺めが楽しめます。
店内には、白山麓のおみやげを集めた「白山百選」や、白峰名物の栃もちなどが並びます。併設のパン工房「山のパン屋さん瀬女」では、白峰の温泉水を生地に使い、旬の地元野菜や食材を生かしたパンを焼いています。栃の実を練りこんだ「とちの実食パン」は土・日曜限定。ウッドデッキで焼きたてパンと、「白山キリマンジャロコーヒー」を味わうのもおすすめです。
- 住所
- 石川県白山市瀬戸寅163-1
- 電話番号
- 076-256-7172
- 営業時間
- 9:00〜17:00(12月~3月の間、9:00~16:00)
- 定休日
- 無休(11月下旬〜3月中旬までは水曜)
手取峡谷・綿ヶ滝
川が2,000万年前の岩を削った峡谷と、落差約32mの滝

手取川の中流、釜清水(黄門橋)から河原山(対山橋)までの約8kmにわたって、高さ20〜30mの絶壁が続く峡谷です。
この地域の岩は、約2,000万年前、日本列島がユーラシア大陸から離れて日本海ができ始めたころの火山活動で生まれました。その硬い岩を、手取川が長い時間をかけて削り、今の景色をつくり出しました。黄門橋や不老橋からは、切り立った岩壁と川の流れを見下ろせます。
いちばんの見どころは、落差約32mの「綿ヶ滝」です。白いしぶきが、綿をちぎって落としたように見えることが名前の由来とされています。駐車場から遊歩道を進み、約130段の階段を下りると、滝つぼの近くまで行けます。歩きやすい靴でお出かけください。
足元に不安がある方は、展望台からの眺めがおすすめです。
吉野工芸の里
白山麓の自然の中で、工芸とものづくりに触れる

陶芸、木彫、和紙、ガラス、石彫、木工など、さまざまな分野の作家が拠点を置く工芸の里です。芝生の「パフォーマンス広場」には作品が点在し、江戸時代中期の古民家を生かした文化交流サロン「鶉荘(うずらそう)」、作家の作品を展示・販売する「ふるさと工房」などがあります。
作家の手ほどきを受けながら、陶芸やガラス、木工、和紙、草木染などに挑戦できる工芸体験(予約制)が開かれることもあります。入口のおみやげ処「山法師」では、焼きたての大判焼きが人気です。
- 住所
- 石川県白山市吉野春29
- 電話番号
- 076-255-5319
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は翌日)、
年末年始(12月29日~1月3日)
五十谷の大スギ
樹齢千年を超える、山里に立つ県指定天然記念物の巨木

大日川の支流・堂川沿いの集落、五十谷(ごじゅうだに)の八幡神社に立つ巨木で、石川県の天然記念物に指定されています。樹齢は約1,000〜1,200年と推定され、高さは約39m、幹周は約7.3mにおよびます。地上2mほどの高さから太い枝が四方に広がる姿は圧巻です。
平安時代のはじめごろ、諸国をめぐっていた弘法大師がこの地を訪れ、突き立てた杖が根づいたという伝説も残ります。長い年月を生きてきた大スギを前に、白山麓の自然と人々の信仰に思いを馳せてみましょう。







