 
				長町武家屋敷跡から金沢21世紀美術館をたどる
- 所要時間:
- 約4時間
- 移動手段:
- 徒歩
- 金沢は古き日本の面影を残す歴史のまちとして知られていますが、新たな文化が誕生する地でもあります。新旧の鮮やかなコントラストを体感してください。
「南町・尾山神社」バス停下車
尾山神社
ギヤマンが映える「神門」は見事な美しさ!

加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る由緒ある尾山神社。全国的にも珍しい和漢洋の3つの建築様式が用いられた「神門」は金沢市の代表的な観光スポットとして有名です。国の重要文化財にも指定されており、特に、最上階にはめ込まれたギヤマンは美しく、訪れた人を魅了します。また、日本現存最古の避雷針が施されています。
日没後から夜の22:00まではライトアップがされていて、光に浮かび上がる様子は幻想的な雰囲気です。兼六園・金沢城から長町武家屋敷や繁華街を結ぶ場所にあり、観光の途中に気軽に立ち寄ることができます。
長町武家屋敷跡界隈
藩政時代に武士が暮らしていた屋敷跡を散策

昔ながらの土塀や石畳の小路が残り、豪壮な武家屋敷が立ち並ぶ長町武家屋敷跡。
伝統環境保存区域および景観地区に指定されていて、今でも趣のある景観が維持されているエリアです。
冬になると町並みの土塀を雪や凍結から守るために「こも掛け」が行われ、金沢の冬の風物詩を見るために観光客が訪れます。
この界隈から繁華街の香林坊に抜ける鞍月用水沿いには割烹、郷土料理店、カフェなどが立ち並び、たくさんの人で賑わっています。
長町武家屋敷休憩館
観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐!

散策途中に気軽に立ち寄れる長町武家屋敷跡に建つ観光施設。休憩室やトイレ、観光パンフレットや展示コーナーが設けられていて便利です。ここには観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐しており、長町界隈を親切に案内してくれます。しかも、ガイド料金は無料。歴史や文化などの説明を聞きながら歩けば、より金沢の魅力を知ることができます。10人以上のグループや、特別な要望がある場合は、事前にガイドの予約・相談を行ってください。
長町武家屋敷跡界隈を含んだモデルコース・記事/Model route & Articles about Nagamachi Samurai District
・ボランティアガイドがご案内する金沢の定番観光スポット「長町武家屋敷跡」(日本語)
・城下町金沢・武家にゆかりの建築めぐり(日本語)
・金沢名庭園巡り/Kanazawa Exquisite Garden Tour 1日コース (日本語・English)
・長町武家屋敷跡観光はここ! ~スイーツ・グルメ・体験スポット~(日本語)
・はじめての長町武家屋敷跡観光/First time visit to Nagamachi District(日本語・English)
・金沢に息づく武家文化~武士道が育んだ文化の都~/The City of Samurai, Kanazawa(日本語・English)
・The Lifestyle of the Samurai and their Lords(English)
・In pursuit of samurai culture(English)
武家屋敷跡 野村家
世界が認めた日本庭園と建築美

石畳や土塀など、往時の面影が今も色濃く残る長町武家屋敷跡。その界隈で一般公開されているのが、武家屋敷跡 野村家です。格式のある建物と風情のある庭園が見事に調和しています。加賀藩のお抱え絵師によって、「上段の間」に描かれた襖絵や野村家伝来の刀剣、甲冑等は必見です。2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位に選ばれています。
- 住所
- 金沢市長町1-3-32
- 電話番号
- 076-221-3553
- 営業時間
- 4~9月:8:30~17:30
 10~3月:8:30~16:30
 (入館は閉館の30分前まで)
- 定休日
- 12月26日・27日、1月1日・2日
金沢市老舗記念館
歴史ある薬屋を当時のまま再現

藩政時代からの薬種商「中屋薬舗」の建物を移築した館。1階は当時の店先を再現した「みせの間」、おえの間、書院の間、茶室があり、2階は金沢老舗百年会の協力で、各老舗に伝わる生活諸道具や町民文化に関する資料が展示されています。また、花嫁のれん、結納の加賀水引など、「婚礼模様」の数々や工芸菓子、加賀手鞠など、金沢の伝統文化に触れて頂ける企画展を開催。ミシュラン1つ星を獲得しています。
- 住所
- 金沢市長町2-2-45
- 電話番号
- 076-220-2524
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始、展示替期間
金沢21世紀美術館
現代アートを見て、触れて、感じる!まちに開かれた美術館

金沢市の中心部に位置する「金沢21世紀美術館」は、国内外の現代アート作品を収蔵・展示する、金沢観光で最も人気の高いスポットの一つです。
プリツカー賞など数々の賞を受賞したSANAAによる、美術館の建築自体が、金沢を代表する現代アート作品の一つとなっています。
建築のコンセプトは「まちに開かれた公園のような美術館」
正面と裏側がない円形のデザインと、外壁のガラス張りが特徴で、館内と屋外の区別を感じさせない開放的な空間が広がります。誰もが気軽に立ち寄り、アートと触れ合える「新しい形の美術館」として、国内外から注目を集めています。
【必見】人気作品《スイミング・プール》
金沢21世紀美術館の代名詞ともいえるのが、レアンドロ・エルリッヒ作の恒久展示作品《スイミング・プール》です。
地上から見ると、プールの水底に人がいるように見え、地下部はプールの水中に入り込んだような不思議な感覚を体感できます。
地上部は無料の交流ゾーンで、地下部は有料になります。
スイミング・プール地下部の予約方法:
来館当日の午前9:00から、美術館の専用サイトまたは館内発券機で「順番待ち予約」が必要です。
(※事前予約は不可)
注意点: 人気作品のため、特に土日祝日は混雑する可能性があります。
予約方法やチケット料金は美術館のホームページをご確認ください。
無料で楽しめる!屋外・交流ゾーンの恒久展示作品
金沢21世紀美術館の魅力は、展覧会ゾーン以外でもアートを楽しめる無料の「交流ゾーン」が充実している点です。
無料の恒久展示:
《タレルの部屋(ブルー・プラネット・スカイ)》(ジェームズ・タレル)
《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》(フローリアン・クラール)
ユニークなデザインの椅子「ラビットチェア」など
屋外には芝生が広がり、子供から大人まで五感でアートを楽しめる作品が多数点在。
金沢観光の合間に、休憩がてら気軽に立ち寄ってみてください。
アクセス:兼六園・金沢城公園から至近
金沢21世紀美術館は、兼六園や金沢城公園から徒歩数分という好立地です。
バス: 金沢駅より路線バスで約10~15分「広坂・21世紀美術館」下車すぐ
タクシー:金沢駅より約10分
駐車場:319台 はじめの30分無料。以降30分ごとに150円
おすすめの周辺観光: 国立工芸館、石川県立美術館、鈴木大拙館 KAMUkanazawa
金沢21世紀美術館の楽しみ方ガイドはこちら
金沢21世紀美術館内のカフェレストランについてはこちら
- 住所
- 金沢市広坂1-2-1
- 電話番号
- 076-220-2800
- 営業時間
- 交流ゾーン:9:00~22:00
 展覧会ゾーン:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
- 定休日
- 交流ゾーン:年末年始
 展覧会ゾーン:月曜日(月曜が休日の場合は、その翌平日)、年末年始
 
金沢能楽美術館

※2025年10月21日(火)から2026年1月8日(木)の間、空調工事のため休館いたします。
藩政期から歴代藩主が能を愛好し、庶民にも推奨したことから、金沢は「空から謡が降ってくる」と言われるほど、能の盛んなまちとなりました。その伝統は、現在も金沢市無形文化財「加賀宝生」に受け継がれています。金沢能楽美術館は、この加賀宝生に伝わる貴重な美術品を次世代へ伝え、その文化を未来へとつなげていくことを目的とし、開館しました。また、「能面・能装束体験コーナー」や、「能・狂言絵本コーナー」など、初心者でも楽しんで学べる工夫を館内に設け、能楽への入口を増やすことで世代を超え、親しみやすい美術館を目指しています。
- 住所
- 金沢市広坂1-2-25
- 電話番号
- 076-220-2790
- 営業時間
- 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 定休日
- 月曜日(休日の場合はその翌平日)、年末年始※展示替などで休館することがあります。
金沢・クラフト広坂

伝統工芸の宝庫金沢には、二十を超える希少な伝統工芸が今も息づいており、それらを一堂に集めたのがこの『金沢・クラフト広坂』です。現代生活の中でいまなお光輝く、技の粋を存分にゆっくりと楽しむことができます。
- 住所
- 金沢市広坂1-2-25 金沢能楽美術館内
- 電話番号
- 076-265-3320
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 月曜(祝日の場合は翌日休み)、年末年始(12月30日~1月2日)