
前田家ゆかりの寺院が点在するいし曳きの道をたどる(約4時間)
- 所要時間:
- 約4時間
- 移動手段:
- 徒歩
犀川と浅野川に挟まれた小立野(こだつの)台地は金沢城の搦め手にあたり、上級武士の屋敷があった所で、小立野通りには現在も加賀八家の一つ奥村家の土塀の一部が見られます。
兼六園から戸室山に向かう小立野通りは、金沢城築城の際に戸室山から切り出した石を運んだ「いし曳き(びき)の道」で、今も石引という町名が残されています。
この道の両側の起伏に富んだ一帯には、前田家ゆかりの宝円寺や天徳院など多くの寺院があり、見どころも多い地域です。路側を流れる辰巳用水を遡りながら、いし曳きの道を辿ってみましょう。
兼六園
日本三名園、国特別名勝

「兼六園」は、加賀藩歴代藩主が長い歳月をかけて築いた広大な回遊式大名庭園です。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪吊りなど、歴史と自然が織りなす四季の絶景を求めて、国内外から多くの観光客が訪れます。金沢城の隣に位置しているので、金沢城と兼六園を一緒に見学すると、加賀百万石の歴史を感じることができます。
●兼六園のライブカメラはこちら
●所要時間:40~60分
●兼六園の園内マップ
主な見どころは、ことじ灯籠、唐崎の松、霞が池、根上松、花見橋、噴水 など
●兼六園の見ごろ・無料開放
桜 4月初め 参照:特集「金沢の桜名所5選」
紅葉 11月半ば 参照:特集「秋の金沢に行ったら絶対に見たい!とっておきの紅葉風景」
雪吊り 11月から3月中旬 雪の重みで枝が折れるのを防ぐため施す雪吊りは冬の風物詩です。 参照:Youtube 金沢 雪吊りと薦掛け
各月の兼六園の見どころをご紹介→ https://kenrokuen.or.jp/seasons/
●ライトアップイベント「四季物語」(夜間無料開放)
桜花期、GW、初夏、秋、冬など実施日はその年によって異なります。
参照:特集「四季折々、何度でも行きたくなる兼六園ライトアップ」
●おすすめコース
定番コース (約40分)/桂坂口=ことじ灯籠=唐崎の松=根上松=花見橋=梅林=栄螺山=瓢池=噴水=桂坂口
平坦(バリアフリー)コース/ 小立野口=花見橋=根上松=唐崎の松=ことじ灯籠=霞が池周囲=小立野口
参照:兼六園散策マップ
●お食事処(茶店) 兼六園には茶店が12軒あります。園内での休憩、お食事、お土産のお買物にご利用下さい。
兼六園の茶店一覧
●早朝無料開園
夏、涼しい時間に兼六園を見学したい方、冬、雪の絶景の撮影がしたい方などは、一般開園時間の前の時間に入園することができます。
参考:特集「金沢朝活のススメ!絶景の穴場と、あなたにぴったりの過ごし方」
●車いす貸出
兼六園は傾斜地にあるため、園内には坂があります。桂坂口側が低く、小立野口側が高くなっています。
下記の料金所で車いすを借りられますのでご利用下さい。
桂坂口、蓮池門口 小立野口、随身坂口
詳しくは兼六園利用案内
参考:特集「金沢市内のバリアフリー観光スポットガイド」
- 住所
- 金沢市兼六町1
- 電話番号
- 076-234-3800
- 営業時間
- 3月1日~10月15日 7:00~18:00(入園は17:30まで)
10月16日~2月末日 8:00~17:00(入園は16:30まで)
早朝無料開園
3月1日~3月31日 5:00~通常開園の15分前まで
4月1日~8月31日 4:00~通常開園の15分前まで
9月1日~10月31日 5:00~通常開園の15分前まで
11月1日~2月末日 6:00~通常開園の15分前まで - 定休日
- 無休
八坂五山

かつて付近に木こりが通う八つの坂があり、そのうちの残った1つが八坂と名付けられました。延長約50mのすらりと真っ直ぐに伸びた美しい坂道です。崖下に並び建つ寺院を八坂五山と称します。
奥村家の土塀と辰巳用水

加賀藩家老の八家、通称「加賀八家」のひとつである奥村家の屋敷跡の土塀です。家祖・奥村永福(ながとみ)は前田利久(加賀初代藩主前田利家の兄)に仕え荒子城代を務め、加賀藩初代藩主前田利家が前田家を相続した際に前田家を一旦、辞します。再び利家に仕えたのは天正元年(1573年)の浅倉氏討伐の時からで、後に長篠合戦、石動山合戦で軍功をたて、天正12年(1585年)には、能登末森城の守将として佐々成政の攻撃から死守し功名をあげました。八坂五山の永福寺は永福の開基です。
旧ウイン館

アメリカ人宣教師トーマス・C・ウインの住居として明治24年(1891年)に建てられた、典型的なコロニアル形式の洋館です。現在は、北陸学院ウィン館として、4月から11月の午前中(土日を除く)に、北陸学院の歴史史料の展示公開を行っています。金沢市指定の保存建造物です。
金沢くらしの博物館

館内では町家の座敷を再現し、金沢の風物詩や料理、昔の生活用品や家電、伝統工芸・産業の製作用具などを紹介しています。建物は明治32年に建てられた石川県第二中学校の旧校舎(国指定重要文化財)を活用しており、入り組んだ屋根、車寄せ、上げ下げ窓など、明治の洋風木造学校建築の様式を色濃く残している貴重な文化遺産です。特徴的な尖った塔をもつこの建物は「三尖塔校舎」の愛称で今も市民に親しまれています。
- 住所
- 金沢市飛梅町3-31
- 電話番号
- 076-222-5740
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始、展示替期間
宝円寺
加賀藩初代藩主・前田利家と松の寺

前田家累代の菩提寺で、前田利家が親交のあった大透和尚を、利家の領地が変わるたびに越前府中、七尾、金沢と移り招き、宝円寺を建立しました。
宝暦・明治と大火のため焼失し再建されています。
山門・本堂・庫裏は国の登録有形文化財です。俵屋宗達を偲ぶ宗達茶会が開かれることでも知られています。
馬坂

宝町と天神町を結ぶ坂。昔、小立野と田井村を往復する農夫が使った馬道で、坂の途中には不動尊が鎮座しています。
福光屋と百年水
金沢で390有余年続く老舗酒蔵、福光屋

福光屋の創業は1625年。金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵です。「SAKE SHOP 福光屋 金沢店」では、福光屋の純米酒全ブランドをはじめ、厳選した酒器や地元の酒肴、スイーツなどを取り揃えており、BARスペースも併設しています。また、通年酒蔵見学が可能であり、酒造りの期間中(10月~4月)は、蔵内見学も開催しています(要予約)。11月からは搾りたての新酒を味わえます。
天徳院
良縁祈願・家庭円満のご祈願には、珠姫の菩提寺「天徳院」へ

徳川家と前田家を結び、加賀藩の繁栄に貢献した珠姫は、良縁や家庭円満の象徴として天徳院に祀られています。
珠姫と側室をもたなかった利常との愛の結晶である子どもたちが、前田家や日本各地での発展に寄与しました。
天徳院では珠姫の半生を描いたからくり人形「珠姫・天徳院物語」(約15分)、からくり人形DVD(約15分)が上演されている他、
そのご利益を参拝者ご自身で受け取りいただく「おとり石」、金沢の名産である金箔で珠姫と前田家の家紋をあしらった「珠姫金箔御朱印」など
ここでしか受け取れない授与品をいただけます。
他にも、枯山水のお庭を望むことができる抹茶席体験、長く格式の高い修行寺であったことから荘厳な雰囲気の中でおこなうことができる「写経体験」など、たくさんの見どころがあります。
- 住所
- 金沢市小立野4-4-4
- 電話番号
- 076-231-4484
- 営業時間
- 3~11月9:30~16:30
12~2月9:30~16:00 - 定休日
- 12~2月の毎週水曜日、12月29日~1月3日