日本の美術館で初となる展覧会 アジアの歴史と文化に根ざした未来像 「アジア・フューチャリズム」を紹介
マレーシア生まれ、香港とロンドンを拠点に活動するアーティスト江康泉(江記/Kongkee) は、マンガ、アニメーション、絵画、インスタレーション、パフォーマンスといった多様な領 域を横断しながら、ジャンルやメディウムの枠にとらわれない創作活動を展開してきました。 その作品は、東洋の古典文学や思想、歴史的モチーフを参照しながら、都市と個人の記憶、 アイデンティティなどのテーマを重層的に結びつけ、過去・現在・未来が交差する独自の世 界観を形成しています。 代表作「離騒幻覚」シリーズでは、秦の始皇帝や屈原、楚懐王といった中国古代の人物にまつ わる史実と伝説をもとに、サイバーパンク的なディストピア世界を描き出し、自由意志と人間 存在の本質といった根源的な問いに迫ります。また新作「未来本生譚」シリーズでは、仏教の 「本生譚(ジャータカ)」をモチーフに、人工知能がある日突然「悟り」に至るという未来を想 像しました。江は、伝統的な宗教美術とテクノロジーを交錯させることで、人間とAIが共有 しうる精神性、そして信仰の行方を問いかけます。 このように江の作品は、マスメディアによって世界中に流通・定着してきた西洋中心の未来像 とは異なり、アジアの歴史と文化に根ざした視点から、人間とテクノロジーの関係性に対する もう一つの未来像を提示しています。そこで重要となるのが、「アジア・フューチャリズム」と いう視座です。これは、グローバリゼーションの進行によって均質化しつつある視覚文化や価 値観に対する批評的応答として、アジア独自の哲学と美学を基盤に、未来に対する想像力を 再構築しようとする試みです。この「アジア・フューチャリズム」という視点で、江の多彩な 表現をご覧ください。
プラン基本情報
- 主催事業者名
- 金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
この事業者のプラン一覧を見る - 料金
- 無料
- 開催日
- 2025年10月18日(土)~ 2026年3月22日(日)
- 開催日備考
- 休場日:月曜日(ただし10月27日、11月3日、11月24日、1月12日、2月23日は開場)、10月28日、11月4日、11月25日、12月30日~1月1日、1月13日、2月24日
- 開催時間
- 10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
- 開催場所
- 金沢21世紀美術館
- 駐車場
- あり
- 駐車場:台数
- 319
- 詳細URL1
- 展覧会webサイト
主催者情報
- 住所
- 〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
- 営業日
- 休館日
展覧会ゾーン:月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始
交流ゾーン:年末年始
*各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる。 - 営業時間
- 展覧会ゾーン:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
交流ゾーン:9:00~22:00 - 電話番号
- 076-220-2800
- URL
- https://www.kanazawa21.jp/