レトロモダンな近代建築めぐり~明治・大正・昭和初期の建築~(金沢アーキテクチャーツーリズムモデルコースNo.4)
- 所要時間:
- 約4時間
- 移動手段:
- バス・徒歩
金沢の近代を代表する洋風建築を訪ね、当時の文化やまちの雰囲気を体感するコースです。
「香林坊」バス停下車
石川四高記念文化交流館
多くの人材を輩出した「学都・金沢」を象徴する赤レンガ校舎

旧制の第四高等学校だった建物で、1891年の建築。国指定重要文化財。美しく堅牢で立派なレンガ造建築で明治政府の強い意志が伝わってくる名建築です。現在は、石川四高記念文化交流館として当時の学園を振り返る展示がなされており、当時の教室を復元した部屋では、レトロな雰囲気を体験できます。
◆完成:1891年(明治24年)
◆設計:文部省技師の山口半六氏、久留正道氏
◆国指定重要文化財
石川県政記念 しいのき迎賓館
当時最先端のスクラッチタイル、幾何学模様のデザインが魅力的

元は金沢初の鉄筋コンクリート建築の石川県庁舎でしたが、正面を保存、背面を撤去し、2010年に交流施設としてリニューアルオープンしました。保存された正面は1924年建築の大正モダンのタイル貼、背面は現代的大ガラス壁という対比が楽しい建築です。正面側の堂々とした2本のシイノキは国指定天然記念物です。
◆完成:1924年(大正13年)
◆設計:大蔵省所属の建築家、矢橋賢吉
国立工芸館
現存する旧陸軍施設

2020年、日本海側で初めての国立美術館として東京から移転オープンしました。日本で唯一の工芸を専門とする国立美術館です。2つの建物は旧陸軍施設。正面向かって左側が1898年建築の「第九師団司令部庁舎」、右側が1909年建築の将校の社交場「金沢偕行社」で、いずれも国登録有形文化財です。元々は別の場所にあった建物を移築、復元しました。バロックなどの古典様式を取り入れた華やかな装飾が見どころです。
◆完成:1898年(明治31年)
◆旧施設:旧陸軍第九師団司令部庁舎、旧陸軍金沢偕行社
◆国登録有形文化財
- 住所
- 金沢市出羽町3-2
- 電話番号
- 050-5541-8600
- 営業時間
- 9:30~17:30
(最終入館:17:00) - 定休日
- 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替期間
石川県立歴史博物館
明治から大正に建てられた旧陸軍兵器支廠兵器庫

石川の歴史と民族を学ぶ体験・参加型の施設。1909年~1914年に陸軍兵器庫として建てられた3棟のレンガ建築を再利用しています。倉庫建築なので装飾はないですが構造や機能に素直な意匠が端正でリズミカルな佇まいを見せています。国指定重要文化財です。
◆完成:第1棟(道路側)1914年(大正3年)、第2棟 1913年(大正2年)、第3棟 1909年(明治42年)
◆旧施設:旧陸軍の兵器庫
◆国の重要文化財
旧ウィン館(外観のみ)
金沢に唯一残る明治時代の異人館

北陸学院の歴史資料を展示する施設。金沢女学校(現在の北陸学院)の設立に関わったアメリカ人宣教師トマス・ウィンの住宅として1888年に建築されました。アメリカンコロニアルスタイルそのものの様式は、見る者を西部劇の世界へと誘います。
◆完成:1888年(明治21年)
◆設計:アメリカ人宣教師トマス・ウィン
◆使用用途:ミッション・ハウス、ウィン氏の家族をはじめ宣教師の家族の宿舎、孤児院として使用
金沢くらしの博物館
「三尖塔校舎」の愛称で親しまれた洋風木造建築

金沢の風物詩や料理、昔ながらの生活用品などを紹介する施設。1899年石川県第二中学校の校舎として建てられました。国指定重要文化財です。入り組んだ屋根、玄関の車寄せ、上げ下げ窓、ランプ吊りなど、明治時代の西洋風木造学校建築が見どころです。
◆完成:1899年(明治32年)
◆設計:石川県技師、山口孝吉
◆元の施設:旧石川県第二中学校本館
◆国の重要文化財
- 住所
- 金沢市飛梅町3-31
- 電話番号
- 076-222-5740
- 営業時間
- 9:30~17:00(最終入館:16:30)
- 定休日
- 月曜(祝日の場合は翌平日)※2021年7月より、年末年始
金沢文芸館

金沢の文芸活動の拠点、発信基地、あるいは創作活動に勤しむ市民の活動、交流の場として設置されている施設。金沢に縁の作家五木寛之氏の直筆原稿等の貴重な資料を展示しています。1929年建築の元々銀行だった建物は、正面が道に沿ってカーブを描く外観で戦前から市民に親しまれてきました。金庫跡がミニギャラリーになっているのもユニークです。国登録有形文化財です。
◆完成:1929年(昭和4年)
◆元の施設:銀行
◆国の登録有形文化財
- 住所
- 金沢市尾張町1-7-10
- 電話番号
- 076-263-2444
- 営業時間
- 10:00~18:00(最終入館:17:30)
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
尾張町町民文化館

元は1907年建設の金沢貯蓄銀行だった建物。外観は重厚な瓦屋根と黒壁の土蔵造りで和風ですが、室内は銀行らしい洋風の空間やしつらえが残っており、その意外性が楽しい建築です。反りがあり鯱が乗った屋根や旧頭取室などが見どころです。
◆完成:1907年(明治40年)
◆元の施設:銀行







