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表情豊かな金沢で、フォトジェニックなまち歩き

歴史を感じさせる情緒に、洗練されたモダン、暮らしに寄り添う豊かな自然。金沢の街並みは、どこを切り取っても絵になります。ファインダーをのぞけば、ちょっぴり違った風景に見えたり、新しい発見があったり。今回は、心ときめくフォトジェニックなスポット6選を紹介します。さあ、カメラ片手に出かけましょう!

(特集「金沢女子ひとり旅」もぜひご覧ください♪)

昼も夜も艶やかに、金沢三茶屋街

茶屋街とは芸妓さんとのお座敷遊びを楽しむ社交場のこと。卯辰山の麓にある「ひがし茶屋街」、犀川左岸の「にし茶屋街」、浅野川沿いの「主計町茶屋街」は金沢三茶屋街とよばれ、今も一見さんお断りのお茶屋文化が受け継がれています。格子が連なる美しい街並みには伝統建築を活かしたカフェや雑貨店が軒を連ね、シャッタースポットがいっぱい!日が落ちて柔らかな灯りに照らされる夜の茶屋街も、非日常的な美しさを醸し出します。

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まちのり

主要観光地が半径2㎞圏内におさまる金沢では、自転車でのまち巡りが便利。シェアサイクル「まちのり」を上手に活用しましょう。街中に約50か所のサイクルポートが設けられており、どこでも貸出・返却が可能。電動アシストを搭載しているため、アップダウンのある道でもラクラク!料金:1回会員:最初の30分150円、以降30分ごと100円追加/1日パス:1,300円又は1,500円 詳しくはまちのりサイトをご覧ください。

武士が現れそう?! 長町武家屋敷跡

藩政時代に中級武士たちが暮らした「長町武家屋敷跡」には、タイムスリップしたかのような光景が広がります。土塀を巡らせた石畳の小路には、瓦をのせた門や張り出した武者窓、見通しを悪くしたクランク状の曲がり角など、武士たちが行き交った当時の面影が色濃く残されています。金沢最古の用水として知られる大野庄用水のせせらぎも、絵になる光景。界隈には「金沢市足軽資料館」や「武家屋敷跡野村家」などの見どころが点在します。

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こも掛け

毎年12月に行われる「こも掛け」は、金沢の冬の風物詩。土を塗り固めて築いた土塀にとって雪は大敵。凍害や積雪で土塀が傷むのを防ぐため、わらで作った“こも”を土塀に縄で吊るします。土塀の総延長はなんと約1,100m。職人たちの手で冬支度を整えた長町武家屋敷跡は、雪国らしい風情に。3月中旬まで見ることができます。

金沢21世紀美術館でモダンアート三昧

2004年に現代アート美術館としてオープンした「金沢21世紀美術館」は、年間来館者数200万人を超える人気スポット。“まちに開かれた公園のような美術館”のコンセプト通り、誰もが自由に出入りしながらモダンアートを体感することができます。屋外にも無料で鑑賞できる体験型のアート作品やユニークなオブジェが点在しており、記念撮影にぴったり。芝生広場をのんびり散策しながら、絶好のシャッタースポットを見つけて。

緑の中の静寂スポット、金澤神社

兼六園の南にある「金澤神社」は、寛政6年(1794)に加賀藩11代藩主前田治脩(はるなが)によって創建されました。鮮やかな朱塗りの社殿がたたずむ境内には、金沢の地名の由来となった「金城霊沢(きんじょうれいたく)」や、撫でると願いが叶うという夢牛などがあり、金沢のパワースポットとしても知られます。朱色の鳥居がトンネルのように続く奉納稲荷鳥居は、前田家の慶事ごとに奉納されたものを移築。運気上昇を願って、素敵な写真を撮ってみては。

城下町の情緒を川面に映す、浅野川

金沢市内を流れる浅野川と犀川。力強い流れから“おとこ川”とよばれる犀川に対し、どこか情緒を感じさせる浅野川は“おんな川”とよばれます。浅野川沿いには遊歩道が整備されており、春は桜の名所としても有名。金沢の文豪・泉鏡花にちなんだスポットも点在します。川に面してお茶屋や料亭が並ぶ「主計町茶屋街」、木製の「梅ノ橋」や「中の橋」といった風情ある景色は、城下町金沢ならでは。美しく優雅な浅野川の流れとともに、写真に収めてみませんか。

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七つ橋めぐり

金沢に伝わる風習「七つ橋めぐり」をご紹介します。これは長患いで寝たきりにならないようにとの願掛けの風習で、浅野川に架かる常盤橋、天神橋、梅ノ橋、浅野川大橋、中の橋、小橋、昌永橋の7橋を渡るもの。彼岸中日の深夜、上流から無言で渡るなど決まりごとがいくつかありますが、気軽にウォーキングを楽しむのもおすすめです。

路地の奥にとっておきの風景。卯辰山山麓寺院群

ひがし茶屋街の背後にある卯辰山の山麓には、多くの寺院が点在しています。これは藩政時代、金沢城防衛のために城下の寺を集めたもので、今も町割はほぼ往時のまま。伝統的な町家が並ぶ小路や石段が続く界隈は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。入り組んだ路地を進むうちに方向感覚を失い、まるで迷路に迷い込んだかのよう。静かにたたずむお寺、苔むした石垣、季節の草花。あちこちで琴線に触れる風景に出会えるはず。

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心の道

山の斜面に狭い路地が入り組み、独特の景観をみせる卯辰山寺院群。浅野川左岸にある静明寺から山の上町にある小坂神社まで続く約2.6㎞の「心の道」は、知る人ぞ知る散策路です。道々には、前田利家を祀る「宇多須神社」や、泉鏡花の小説の舞台となった「蓮昌寺」など由緒ある寺社が点在。喧騒から離れて、のんびりと歩いてみましょう。