現代アート作品における文字表現に着目した展覧会
本展は現代アート作品における文字の表れを切り口に、当館のコレクション作品をご紹介します。
わたしたちの日常生活には、様々な文字が溢れています。今読んでくださっているこの文章も 文字で書かれていますが、メールやSNS、本、看板、ポスター、映像字幕など、わたしたち が普段文字を目にしたり、読んだり、書いたり、打ったりする機会は枚挙にいとまがありませ ん。情報伝達の手段としてわたしたちの生活に溶け込んだ文字ですが、文字そのものの存在 や意匠、機能を考えてみる機会は案外少ないのではないでしょうか。 文字が通常、情報やメッセージを伝えるために用いられるように、アートにおいても、文字が あることで新たな意味が浮上し、思考が深まり想像が膨らむような作品が多くあります。一方 で、文字は万能ではありません。むしろ文字によって作品の意味が撹乱され、安易な意味付 けが阻まれる場合もあります。 さらに、文字の様相に着目することで、書く(描く)/読むといった、文字をめぐる行為やその 身体性が透けて見えてくる作品もあります。文字を取り巻く身体性に改めて目を留めることは、 デジタル・デバイス上で文字を扱うことが日常化した現代において重要な視座になるでしょう。 本展で取り上げる作品は、絵画、版画、ポスター、書、陶、映像、インスタレーションなど、 幅広い表現形式にわたりますが、そのほとんど全てに文字が組み込まれています。なぜこの 作品にあえて文字が使われたのか、どうしてこの文字を選択したのか、なぜこのようなかたち で表現されているのか、文字があることでいかなる作用が生まれているのか──。こうし視点から文字に注目して作品を見つめ直すことで、新しい解釈の可能性が拓かれます。そしてま た、文字を手がかりに金沢21世紀美術館のコレクション作品を鑑賞することを通じて、SNS 時代におけるわたしたちの文字との関わりかたを見つめ直す機会にもなるでしょう。文字を用 いた表現の魅力と奥深さをじっくりと味わってみてください。
プラン基本情報
- 主催事業者名
- 金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
この事業者のプラン一覧を見る - 料金
- 一般 450円(360円)/ 大学生 310円(240円)/ 小中高生 無料 / 65歳以上の方 360円
※( )内は団体料金(20名以上)
※市民無料の日 以下の日程は金沢市民の方は本展を無料でご覧いただけます(要証明書の提示)
・美術奨励の日 会期中の毎月第2土曜日(10月11日、11月8日、12月13日、1月10日)
・市民美術の日 オープンまるびぃ 2025 11月3日 - 開催日
- 2025年9月27日(土) - 2026年1月18日(日)
- 開催日備考
- 休場日 月曜日(ただし10月13日、10月27日、11月3日、11月24日、1月12日は開場)、10月14日、10月28日、11月4日、11月25日、12月30日~1月1日、1月13日
- 開催時間
- 10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで、1月2日~3日は17:00まで)
- 開催場所
- 金沢21世紀美術館
- 駐車場
- あり
- 駐車場:台数
- 319
- 詳細URL1
- 展覧会webサイト
主催者情報
- 住所
- 〒920-8509 金沢市広坂1-2-1
- 電話番号
- 076-220-2800
- URL
- https://www.kanazawa21.jp/