金沢郊外で楽しむ「ゆる旅」~時を忘れてこころを潤す森本の旅~

「兼六園」や「ひがし茶屋街」もいいけれど、もっとゆっくりしたいし、自然や田園風景に癒されたいという方に

金沢市郊外の「森本」の旅をおすすめ。


金沢駅からIRいしかわ鉄道に乗ってたったの2駅。田園、里山風景が広がる自然豊かなまち「森本」。

5人の留学生がおすすめの「ゆる旅」スポットをご紹介します。


森本駅からスタート

  • 森本駅

森本へは、「金沢駅」からJR七尾線の在来線または「IRいしかわ鉄道」に乗って行くのがとっても便利!

ゆっくり進むローカル線に揺られながらあっという間に里山風景の広がる金沢市郊外へ。

金沢駅からたった6分ほどの乗車で「森本駅」に到着。


森本駅からの移動は、タクシーが便利です。

駅の目の前にある地元のタクシー会社なら、観光案内もバッチリ!


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私たちが体験しました!

今回「森本」の旅を体験レポートするのは、金沢市内の大学に台湾、中国、シンガポール、ベルギー、ポルトガルから留学中の5人の留学生たち。金沢の観光地は何度も行ったことがあるけれど、「森本」は初体験。まだまだ私たちの知らない金沢がありました。

「波自加彌神社」日本で唯一!香辛料の神様をお祀りする神社

  • 波自加彌神社

  • 神社の由緒を紙芝居で教えていただきました

  • ジャンボ絵馬の前で記念撮影

  • 神社を出て歩いて10分ほどの遥拝所へ

  • 遥拝所に到着

波自加彌(はじかみ)神社は、1300年の歴史を誇る古社。 

社名は、歯で噛んで辛いもの、すなわちショウガ・ワサビ・サンショウなどの古名『薑』『椒』(どちらも「はじかみ」と読む)に由来すると言われています。日本で唯一、香辛料の神をまつるめずらしい神社です。


宝物庫には、約1,000年前の鎌倉時代に造られた木造随身像(もくぞうずいしんぞう)やこまいぬ、古文書などが保管されていて、この日は田近宮司のご好意により、特別に見学。

また、神社の由来についての紙芝居など、日本の歴史に詳しくなくても楽しめました。


毎年、6月15日に催される「はじかみ大祭(通称・しょうが祭り)」は、たくさんの参拝者で賑わいます。生姜や胡椒を商品にしている漬物、お菓子、スパイスのメーカーなど全国の企業から商品が奉納されるそう。料理人の方が参拝に来ることもあり、外国からやって来るシェフもいるとか。歴史好き、料理好きの方に特におすすめのスポットです。

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誰が呼んだか”ジンジャー神社”

 ショウガは英語で”ginger(ジンジャー)”。このことから、神社を訪れた観光客の中には「ジンジャー・ジンジャ」と呼ぶ人もいるとか。

 御朱印やお守りをおもとめの方は、神社から少し離れた場所にある遥拝所に行ってみては。スパイス模様の「御朱印帳」や「料理上達守」が人気です。

(波自加彌神社遥拝所:金沢市二日市町ヌ131、神社から車で約3分、徒歩で約10分)

「宗桂会館」緑あふれる山あいの美術館で体験する伝統工芸

  • 宗桂会館

  • 美しい作品をしっかり見学

  • 集中力してタガネを打ちます

  • 先生に教えてもらいながら挑戦

金沢の伝統工芸「加賀象嵌(かがぞうがん)」の名工や現代作家の作品、製造工程見本などを展示する「宗桂会館」。

ここは国内で唯一、象嵌を専門としている美術館です。


今回は、伝統工芸作家の先生に教えてもらいながら、展示室で美しい工芸品を見学、製作の工程について簡単に学び、1時間弱の象嵌製作に挑戦しました。

まず、金属の小さなプレートにタガネを使って模様となる線を彫り、その後彫った線に銀を埋め込み、平らになるように色々な粗さのヤスリを使って磨いていきます。とても小さいプレートに彫る非常に細い線の模様なので、集中力が必要!

 

森本の山あい、緑に囲まれた静かな場所にある施設なので、まちなかの喧騒を離れ、タガネ打ちに集中すれば、工芸作家の気分を味わえるかも。

(※体験プログラムの実施については、宗桂会館にお問い合わせください。)

完成した作品には、チェーンやリボンを取り付けてもらえるので、プレゼントにもおすすめ。

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シルクロードを通って伝わった「象嵌」

象嵌は、シルクロードを通ってアジアに伝わり、日本にやってきたそうです。建物や様々な道具の装飾に見ることができます。

伝統ある「加賀象嵌」を最近では気軽にアクセサリーとして身に着けて楽しめます。金沢には、加賀象嵌のアクセサリーを扱うお店もあるので立ち寄ってみてください。

「金澤山本蓮寺」開運出世のパワースポット

  • 本蓮寺本堂

  • 金運アップしますように

  • 年に1度の水行の様子

  • れんこん田に囲まれた山間にたたずむ日蓮宗「金澤山本蓮寺」は、金運の神様である大黒天と戦の神様毘沙門天、音楽と学問の神様で財をもたらすという弁財天の「三天合体」の神様が祀られています。開運出世を願って全国から多くの方が参拝されるお寺です。


私たちが訪れたこの日は、年に一度の水行が開催される特別な日でした。

お二人の僧侶が、多くの門徒の皆さんの見守る中、気合と共に冷たい水をかぶられる様子は、緊張感にあふれていました。まわりで見ている私たちも身が引き締まる思いでした。 


「金澤山」と書いて「きんたくさん」と読むこのお寺では、金運アップを願うお参り方法がとってもユニークなんです。

どのようにお参りするのかは、来てからのお楽しみ。興味のある方は、ぜひ一度訪れてみてください。

           

 

           

            

  

            

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「金沢弁」で楽しむ金沢昔話

 金澤山本蓮寺の住職の奥様、荒木明日子さんは、郷土愛と流暢な金沢弁を生かして、金沢に伝わる昔話の紙芝居を披露しています。

 金沢の地名にまつわる「いもほり籐五郎」話や昔話などを、加賀棒茶とお茶菓子をいただきながらゆっくり楽しむ特別な時間を体験してみませんか。

 紙芝居は、イラストレーターでもある荒木さんのオリジナル。とっても可愛いイラストとゆったりした金沢弁で「いんぎらっとしまっし~」(ゆっくり楽しんでね) 。            

            

「おぐら座」金沢で唯一の芝居小屋

  • 森本駅前のこのビルの中に劇場があります

  • 小さな劇場なので、役者さんとの距離も近い!

  • 一座のみなさんとの記念撮影

森本駅の目の前にある芝居小屋「おぐら座」は、大衆演劇の劇場。


お客さんの多くは地元の方ですが、中には全国から足しげく通う熱狂的な方も。劇団は、約1か月、毎日公演が基本。


舞台は、お芝居と歌や踊りのショーなど2~3部構成。ショーが始まると、会場内はいっそう盛り上がります。ひいきの役者さんに、お花と呼ばれるご祝儀(なんとお札でつくった首飾り!)が飛び交う、熱気あふれる場内。

臨場感に溢れ、華やかな衣装・メイクの役者さんはまるで日本人形のようで、スポットライトを浴びて光り輝く姿は、まさにスター!


金沢でもここにしかない不思議な文化体験です。        

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役者気分で記念の一枚を

おぐら座では、舞台衣装を身につけて記念撮影する「体験プログラム(体験料5,000円)」を提供しています。公演終了後、町娘やお姫様の衣装を着て、記念撮影できます。普段は見ることのできない楽屋裏に潜入できるのも貴重な体験です。 


※体験プログラムは、事前予約制です。「金沢おぐら座」までメール(naoki@oguraza.com)または、電話(076-255-1455)でお申し込みください。             

            

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  • 「波自加彌神社」日本で唯一!香辛料の神様をお祀りする神社
  • 宗桂会館
  • 「金澤山本蓮寺」開運出世のパワースポット
  • 「おぐら座」金沢で唯一の芝居小屋

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